私たちは、猫を保護する「ゆりかご」でありたいと考えています。命を預かり、癒やしを届け、新しい家族へとつなぐ場所——それがかごにゃんです。
『猫を保護するゆりかごでありたい』
オーナーの言葉
かごにゃんという名前は、ゆりかごの「かご」と、猫を意味する「にゃん」を合わせた造語です。命をそっと預かる場所でありたい——その想いを、名前に込めています。
2009年の創業以来、気がつけば長い年月が経ちました。当時としては全国でもまだ珍しかった猫カフェでしたが、最初から大きな団体を作ろうと思っていたわけではありません。個人事業として、一匹ずつ向き合う活動から始まりました。
道端で震えていた一匹の猫と出会ったことが、すべてのはじまりでした。
「この子を助けなければ、このまま死んでしまうかもしれない」
そう思って抱き上げた瞬間から、私の人生は猫とともに歩むものになりました。一匹助けると、また別の場所で困っている猫に出会う。その繰り返しの中で、活動は少しずつ広がっていきました。
猫を助けることは、ただ命を救うことではありません。人が優しくなり、地域がつながり、命の大切さを考えるきっかけになる——そんな場所でありたいと思っています。
保護方針
かごにゃんでは、すべての猫を保護できるわけではありません。命の危険がある猫を優先して保護しています。ときには全盲や麻痺などの障害がある子もいます。
優先して保護するのは、次のような、このままでは命が危険な猫たちです。
- 衰弱している猫
- 母猫のいない子猫
- 怪我や病気で動けない猫
一方で、元気に暮らしている地域猫や、母猫と一緒にいる健康な子猫については、保護をお断りする場合もあります。限られた環境の中で、本当に助けが必要な命を優先するためです。
保護だけがすべてではありません
猫は縄張り意識が強い動物です。環境が変わることで、大きなストレスを感じてしまうこともあります。
かごにゃんでは、ケージに閉じ込めるのではなく、できるだけ自由に過ごせる環境を大切にしています。そのため、本当に保護が必要なのかを見極めることも、大切な判断のひとつです。
本当の解決は「不妊手術」です
子猫を保護することは、目の前の命を救うことです。しかし、それだけでは同じことが繰り返されてしまいます。親猫がまた子猫を産めば、問題は終わらないからです。
だからこそ、かごにゃんでは親猫の不妊手術を強くお願いしています。子猫を何匹も保護するより、親猫1匹の手術のほうが、結果として多くの命を守ることにつながります。
子猫を見つけたら
道端に子猫がいると、捨てられているのではと思うかもしれません。しかし、母猫が餌を探しに行っているだけというケースも少なくありません。
人が子猫を連れてしまうことで、親子を引き離してしまうこともあります。子猫を見つけたときは、まずは一日ほど様子を見てください。それが、命を守ることにつながる場合もあります。
体制・実績・協力
かごにゃんの2022年度の店舗での譲渡数・保護数は、合わせて126匹でした。店舗以外でも仲介や譲渡会などを通じて、約40匹の猫たちに里親さんを見つけています。
この活動は、決して一人では続けられません。
- 獣医師の先生
- ボランティアの仲間
- 寄付や物資で支えてくださる方
多くの方の協力があって、一匹一匹の命を守ることができています。これまでに多くの猫が、新しい家族のもとへ旅立っていきました。
- 事故で怪我をした子猫が、手術を乗り越えて里親に迎えられたこと
- 熊本地震の際には、住む場所を失った猫たちを一時的に預かり世話をしたこと
- 年老いた猫が、最後まで安心して眠れる場所を提供したこと
一つ一つの命の物語が、私たちの活動の歴史です。
保護猫活動のきっかけ
猫は言葉を話しません。けれど、苦しいときも、寂しいときも、ただそっと隣にいてくれる存在です。
私自身、猫に何度も救われてきました。だからこそ今度は、私が猫を守る番だと思っています。猫を助けることは、人の心を守ることでもある——それが、この活動を続けている理由です。
目指す未来と課題
私たちの願いは、「捨て猫ゼロの熊本」です。理想かもしれません。それでも、理想を持たなければ現実は変わりません。
現実には、多くの課題があります。
- 医療費
- 保護スペース
- 人手不足
それでも、一匹でも多くの猫が安心して暮らせる未来をつくっていきたいと考えています。
支援のお願い
この活動は、寄付・物資支援・ボランティアなど、多くの方の力によって支えられています。
「自分にできることは小さい」と思われるかもしれません。それでも、その小さな支えが、一匹の命を救うことにつながります。
猫たちの未来のために、どうかご協力をお願いいたします。詳しくは支援のお願いのページもご覧ください。